DEOS と KnowledgeLine

KnowledgeLineは、オープンシステムディペンダビリティを実現するための DEOS の成果の一部を取り入れています。

DEOSとは

 社会のインフラとして定着した IT システムは、ユーザの要望やサービス提供者の目的の変化に対応すべく、発展し続けなければなりません。またそれらのシステムが相互に繋がり巨大化・複雑化が進むことで、環境が変わり予期しなかった障害が発生することもあり、その対応もしなければなりません。
 目的や環境が変わってもサービスを継続しつつ開発するにはどうしたらいいか。予期せぬ障害が発生した場合に社会に対してどのような対処をすべきか。そうした現代のITシステムが抱える問題の解決のために、知識と技術を体系化するプロジェクトが行われました。
 2006年から2013年まで、独立行政法人科学技術振興機構(JST)による CREST プログラムの 1 つ「DEOSプロジェクト」(正式名称「実用化を目指した組込みシステム用ディペンダブル・オペレーティングシステム」 研究領域)です。
 DEOSは「OSD:オープンシステムディペンダビリティ(Open Systems Dependability)」からきています。

どのようにOSD(Open Systems Dependability)を実現するのか

DEOSプロジェクトでは、次の3つの概念を提唱しています。

1. 反復的アプローチ、DEOSプロセス
2. システムの安全基準を定義した D-Case
3. DEOSプロセスを実施するため DEOSアーキテクチャ

詳しくは下記のリンク先をご覧ください。

 

合意記述データベース「D-ADD」

 DEOS プロセスの実行を支援するためのアーキテクチャの一つに「合意記述データベース」があります。合意記述データベースは、OSDとシステムの安全基準を定義する D-Case を繋ぐリポジトリです。
 Symphony は、DEOSプロジェクトでこの合意記述データベース「D-ADD」を実用化・事業化するための研究を行いました。
 DEOSプロセスを構成しているサブプロセスにおいて、D-ADDはアクセスされます。
 合意形成プロセスにおいてD-ADDは、合意された議論の過程の記録、関連議論の検索、過去の事例の検索、議論の構造化、等の合意形成の確実な実行を支援します。
 ここでは D-ADD についてのくわしい説明は長くなりますので省きます。ご興味のあります方は下記の資料をダウンロードしてご覧ください。

 
  • 『合意記述データベース:オープンシステムディペンダビリティと D-Caseを繋ぐリポジトリ』

KnowledgeLine と D-ADD

 2007 年の KnowledgeLine サービス開始より、Symphony のメンバーはシステム開発を含めすべての業務を KnowledgeLine に記録し続けてきました。
契約書や設計書などの文書ファイルはいうまでもなく、開発者同士の仕様についての議論や、お客様のご意見なども KnowledgeLine に記録されています。
KnowledgeLine の機能の一つがなぜ存在しているのか、それはどのお客様からのご要望で追加されたのか、そうした情報をトラッキングすることができます。
 これは、システムのライフサイクルのすべての情報を D-Case と紐付けて保存する D-ADD の役割とほぼ同じ役割を果たしているといえます。
 そのような KnowledgeLineに、DEOS プロジェクトにおける D-ADD 研究成果を加えることで、KnowedgeLine が IT システムの OSD を実現するための開発プラットフォームとなるという方向性を見出しました。

開発プラットフォームとしての KnowledgeLine

 KnowledgeLine は、DEOS アーキテクチャの一つである D-ADD の研究成果を取り入れ、ディペンダビリティを担保できる IT システムの開発にご利用いただける環境となるべく、サービスを継続していきます。
 詳しくは次のコンテンツ「3. 開発プラットフォームとしての KnowledgeLine」をご覧ください。

DEOS のお問い合わせ

 DEOSの研究とその後の活動にご興味のある方は、DEOS 協会のホームページをご覧ください。沢山の企業様がコンソーシアムに参加し、産業界での利用について研究活動、普及活動を行っています。
 Symphony もコンソーシアムに参加しています。